中館騎手とシーイズトウショウ
ヒシアマゾンで豪快に追い込みを決める中館騎手の姿は、鮮烈でした。最後方待機で道中を進んでも、平均ペースで流れても、いざ追い出しをかけたら、異次元の脚で牛蒡抜きにするのです。
が、中館騎手といえば本来、スタートの上手な騎手として有名で、平坦小回りコースなら、逃げてよし、先行してよし、と手腕を発揮するのですね。それは信頼がおける騎乗で、中京や小倉、福島などでは勝ち鞍も多彩。
ところで阪急杯で2着したシーイズトウショウは、主戦の池添騎手がG1馬デュランダルに騎乗することになり、この馬で2度めの機会となる中館騎手に手綱がまわってきたのでした。
中京の6ハロン戦で、しかもG1で、先行激化の予想が容易にできて、どう考えたって差し脚が有利なレースで、果たして中館騎手の先行脚質が活かされるか。短距離路線に活路を見出したシーイズトウショウは、3番人気なら有力、と思った馬券でした。
終わってみれば強い2頭。中段から抜け出したサニングデールに、直線で最後方からデュランダルが強襲。先行集団は為す術もなく、一気に交わされたのでした。中館騎手も動けず。粘るギャラントアローに先んずるが精一杯の5着。
CBC賞で久しぶりに中段から差しきらせたのは、安藤克己の兄、安藤光彰騎手でしたっけ。
平馬でも重賞でも中京の1200メートルは電撃戦になることが多く、差し馬が台頭するケースが目立ちます。なかなか競馬は難しいものですねえ。
今日は中館騎手が、JRA通算1000勝を達成。おめでとうございました~。サニングデールもG1初勝利。おめでとうございました~。馬券?ま、半分ほど返してもらいまして・・・ご愁傷さまでした。(;_;)