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2004.10.31

天皇賞完敗

いやはや、何がよろしくないってねえ、予想に自信を失ったら奇妙な思い込みが生まれて、その後の予想の組み立てをするとき、激しい呪縛に嵌ってしまうワケで、この馬はこうだから、あの馬はああだから、と屁理屈(まさに屁理屈!)をこねてみては、まるで違う方向に歩いて行くのです。

歩いていくなんて云うものではなくって、もはや多重人格者のように、さっきまで喋っていた事とほとんど正反対の結論に達して、自分で納得してしまうのですから、まったくお目出度い馬券なのですね。

前日のスワンSは、自信を失うことなく予想し、まんまと110倍を獲りました。それだけに、この天皇賞(秋)の外し方は、あまりにも不甲斐ない。

ツルマルボーイとアドマイヤグルーブを推し、人気のテレグノシスはマイルまでしか走れないと云い、中距離適正のある馬は買えと話していたにもかかわらず、宝塚記念組に疑いを持ち始めたとき、シルクフェイマスが違うのなら...。

こんな流れの後に、あっさりゼンノロブロイを信頼すれば良いのに、軸に据えたのはテレグノシス。トニービン産駒であり、あげくには毎日王冠の直線は力強かったから2000メートルも大丈夫、と結論。つい先日までは、「近年、毎日王冠組が天皇賞(秋)に来なくなったのは、毎日王冠というレースがマイルっぽくなったから」などと立派な解説をしていたのにもかかわらず、です。

こうなると、もういけません。あとはテレグノシスと一緒に、府中の400mハロン棒までの片道切符。終わってみれば軸馬は、負けも負けたり11着の大敗。

一方で牝馬に警戒せよと云いながら、ルメール騎手に目もくれず。まるっきり異なる方向へ歩を進めた馬券でした。

それにしてもダンスインザムードは立派。まして鞍上のルメール騎手の騎乗には舌を巻くばかり。さらにオリビエ・ペリエは、ゼンノロブロイで思惑通りのレースをしたようですね。完璧な勝ち方です。

後になって気づいたのでは遅いのだけれど、当たり前の格言に曰く「テン乗り、乗り替わりの外国人騎手は要注意」なぜなら調教師の先生は、そのレースを勝ちに来ている証であり、それに応えるべく馬も最高に仕上げてあるはずなのですね。

逃げるローエングリンが一杯になったとき、先に抜け出たのは他でもないダンスインザムード。坂を上りきって、いつ止まるのかと思っていると、馬群を縫って一閃、突き抜けたのがゼンノ。後続から追ってきたツルマルやアドマイヤも、ついにダンスを捕まえられなかったゴール前でした。

ペリエ騎手は昨年のクリスエスに続いて天皇賞(秋)を連勝。藤沢厩舎の3歳馬は、かつてのバブルガムフェロー、シンボリクリスエス、ダンスインザムードの3頭がここで連対。

近年の3歳馬は、古馬重賞で互角に戦える力を持たせるための、なにか変わった調教でもしているのでしょうかね。クラシックで連対した素質馬には、まったく要注意です。

というワケで、久しぶりに大ハズレの惨敗馬券でした。出直します。

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2004.10.29

天皇賞(秋)見通し

天皇陛下の展覧は中止になったそうですが、府中の2000メートルで秋の盾獲りが行われます。並み居る実績馬が名前を連ね、ケヤキの向こうを回って決するG1レース。果たして今年の栄冠は──?

毎日王冠で強い競馬を見せたテレグノシスは、長い直線を残す2000メートルを走りきるかどうか。東京大好物にトニービン産駒だけに、ナリタセンチュリーと共に注意が必要かも知れませんね。しかし天皇賞(秋)の連対馬は、すべからく典型的な中距離馬。テレグノシスには、少し長い印象が否めません。

京都大章典から臨戦するゼンノロブロイ。神戸新聞杯の強烈な末脚を評価されていますが、休み明けとはいえナリタに差し切られたのは大きな減点。これが来るなら、直線が長い東京ではシルクフェイマスが先着するような気がします。タップダンスシチーが一人旅を決めた宝塚記念で、しっかり2着を確保したのは、先の日経新春杯をぶっ千切った実力ですね。

ヒシミラクルは、如何にも休養が長すぎる様子。

残るは牝馬2騎。3歳ダンスインザムードは、陣営の強気なコメントが推すものの、やはり古馬の男馬、しかもG1級が相手では寂しいけれどちょっと届かぬ盾。

果たして牝馬で男勝りな馬と云えば、かの天皇賞馬エアグルーブの直子、アドマイヤグルーブしかいませんねえ。牡馬相手の実績に乏しく、評価を下げていますが、鞍上はかの武君。勝てないまでも、連下には持ってきそうな予感がします。

そして単まで狙えるのは、大外からゴボウ抜きを目論むツルマルボーイ。天皇賞の流れと、最後の直線は大きな味方となってツルマルボーイを連れてくることでしょう。

というワケで、◎ツルマルボーイ、○アドマイヤグルーブ。ほぼこの一点。なんて、、、当たったらカッコイイっすね。(笑)

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2004.10.25

京都6Rのファインプレー

菊花賞が行われた日の京都、第6競走。

この日は朝から仕事場の傍らに短波ラジオを点けていたので、せっかくだから1レースの2歳未勝利競走から、たった1点だけの馬連馬券を買って楽しんでいたのでした。

穴馬券あり、鉄板馬券あり、いずれも連対馬の片方は買っているのですが、的中には至らず。8番人気の馬を捕まえていながら、1番人気を見捨てていてハズレとか、なかなかうまくいかないものです。

とりわけ京都の平場における小牧騎手の手腕は特筆もので、厩舎も諦めムードだった馬で大外を一気に追い込んで2着してみたり、ズブさが出てきた古馬をいきなり逃がせてみたりという思い切った騎乗で結果を出しています。

騎手はみな、それぞれのレースで真剣に乗っているでしょうから、やはりライバルの出方やレース運び、流れを読みながらハロン棒を通過していくのでしょう。そんな中で奇策を講じるには、まずもって馬を操る騎乗術が長けていて、しかも誰よりも先着できる僅かの可能性を予測できなければ無意味。刻一刻と変化する戦況を読みとって、瞬時に分析し、手綱を操る。

かの武豊には無い、修羅場での刹那的な競馬センスを、小牧騎手には感じます。菊花賞を制した岩田騎手にも、一脈通じるところがあるように思えます。がんばれ地方交流騎手!

さて、この日のファインプレーは、実は小牧騎手の事ではなく、ゲートで仕事をする係員さんでした。

6レースはサラ系 3歳 500万円下クラスの平場競走。ダート1400m混合、14頭立てというレースでした。

気性難のせいか、さっぱり勝てないマチカネミセバヤナ号は、この日の最低人気。最内枠の1番ゲートに入る際、なんと鞍上の熊沢騎手を振り落とし、鞍が後ろへずれてしまった果てに、ゲートをくぐってしまいました。あわや放馬。

外れた鞍はともの辺りへ巻き付いていたらしく、激しく尻っ跳ねをして走りだそうとする同馬を、後ろにいた係員さんが咄嗟に捕まえました。誘導紐に飛びついた係員さんは、当然ですが馬に強く引っ張られ、ぶっ倒れたのでしたが、もしも捕まえ損なっていたら、鞍ズレをしたままのマチカネミセバヤナ号はもんどり打って大怪我をしていたかも知れません。

クラシックでスポットライトを浴びる馬がいる側で、名もない条件馬のささやかな未来を救った、とある係員さんの偉大なるファインプレー。競馬は馬と騎手だけがやっているんじゃないんだという事が、よ~く解った一幕でした。

怪我が無くて良かったね、マチカネミセバヤナ号。

外枠発走になった彼は、ま、14頭中、大差の14着でしたが・・・。

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2004.10.24

まさか本当にデルタかい!

馬仲間が携帯にメールを寄越してきました。今日の正午ころ。「菊は何?」

「BLOGにも書いたんだけどね、スタミナ勝負でダンスの子、デルタブルースルとか。」

まったく薄気味悪くなってきます。とにかく菊花賞はダンスインザダークの産駒に気を付けたほうが良いと思って、冗談交じりに挙げたのがデスタブルースでした。

菊花賞のスタート。近所の大型家電店で生中継のテレビを見ながら、歯を食いしばって頑張るコスモバルクに、心の中で声援を送っていたところ、最後の最後、ゴールまであと数十メートルのところまで踏ん張っていたバルクの横から、グイと抜け出して来たのが、なんと岩田騎手のデルタブルース。

『それなら馬券がある・・・』俄には信じられずに画面を見つめていると、内から頭一つを出してきたのがホウキパウェーブ。さらに二、三頭の馬が被せてきたゴール板。『勝ったのはデルタブルース。二着は・・・?』と黙ってそこへ立ち尽くしてしまいました。

穴馬を見つけてみても、やっぱり馬連は難しいものですね。

結局は4着に負けてしまったコスモバルクでしたけれども、正々堂々と淀の3000メートルを走っての結果ですから、五十嵐騎手とバルクには、心から拍手を贈ります。

あれだけのスピードとスタミナがあったのなら、もしかすると2番手から行っていたら、勝っていたかも知れません。たぶんそんな評論も、後にはなされるかも知れないけれども、それでも、果敢にハナを奪っていった真っ向勝負には、競馬の潔さが感じられました。

終わってみればハーツクライは7着。流れが向かなかった言い訳はあるにせよ、見せ場も無く終わってしまいました。流れを利して末脚で勝負に来る馬と、自分でレースを作って勝負する馬。思えば対照的な二騎ではあります。

だから馬券は外れてしまったけれど(ま、相当に悔しい思いはしましたが)、勝ったデルタブルースと岩田騎手、それに小細工無しに勝ち負けを決しに来て負けたバルクには、ちょっと感動してしまったのでした。

2着したホウキパ。セントライト記念で見せた、捲り気味の競馬でレコードのバルクに肉薄したとき、この馬は菊花賞向きと思ったのですが、後に馬券を考えるときにはすっかり忘れてしまっていました。やれやれ。

さて、最強の三歳馬キングカメハメハが引退してしまったところで、天皇賞(秋)です。これも見応えあるレースになりそうですね。今から楽しみっす。

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2004.10.23

モノポールと富士S

アドマイヤマックスの末脚は恐ろしい切れ味ですね。前残りを警戒した武騎手は、いつもよりも前で乗る競馬でした。

道中の折れ合いは、さすがの武君。淡々と流れる馬群の中に入れて、先団が動くのを待つ競馬。三分三厘、後方のユキノサンロイヤルが動いて一気に勝負処を迎えました。

直線に入っても前が壁になったアドマイヤマックスは、慌てる事もなくじっくりと構え、先行集団から抜け出したモノポールを見るや、外へ持ち出し──弾けるように突き抜けたゴール板では、1馬身1/4。完勝。

一方、自分の競馬に徹したモノポールは、充分に力を出し切ったと思えます。流れに乗って好位に取り付き、そのまま力強く抜け出て2着に粘った競馬は、準オープンを勝って力をつけた証左でしょう。

不甲斐ないのはマイネルモルゲン。

だいたい富士Sと云ったら歴代、京成杯の連対馬が良績を残してきたのですが、今日は何を思ったか中段からの競馬。長い直線と、前へ行きたい二騎を意識した作戦だったのでしょうかね。追って味のある馬でもないので、はやりもう少し前にいて欲しかったなあ。

昨日の予想では◎モノポールから▲アドマイヤなので当たっているはずなのですが、直前になってオッズの誘惑に負け、縦目を捨てて京成杯組から流したら、阿々、見事に外れてしまいました。(号泣)

明日は菊花賞。つべこべ云わないで、昨日の予想の通りに買おうかな・・・。

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2004.10.22

菊花賞と富士S

牡馬クラシックの三冠め。菊花賞がいよいよ開催となります。外厩制度の旗手として、背水の陣で臨むコスモ軍団の将コスモバルクが、さて見事、クラシックホースとして名を挙げるか否か。下馬評でも様々な予測や憶測が飛び交っている昨今。

しかし不吉な事にバルクは、セントライト記念を使って本番へ。近年、ここから菊を獲った馬は、とても少ないのですね。この距離で適正を見せそうと感じていたホウキパウェーブも、同じくセントライト記念組。こうなると馬券は、ちょっと面白くなってくるのです。

菊花賞の◎は、ハーツクライ。サンデー産駒でありながら、いかにも長い距離で折れ合って走る、かつてのエアシャカールを思い出すような馬です。鞍上は、そのときと同じ武豊騎手。3000メートルを走るスタミナと、切れる末脚は、まさに京都競馬場にピッタリ。

相手。武君と入れ替わりで安藤騎手が乗り変わったスズカマンボは、少なくともハーツクライとの勝負付けは済んでいますので、これに先着する馬。やはりセントライト記念組を嫌えば、伏兵デルタブルースなんていかがでしょうか。ダンスの子どもですから、距離は十分にこなすはず。

一応、バルクは連下に押さえておいたほうが良いのですかねえ。うーむ・・・。もう一頭、オペラシチーなんて、ちょっと言い過ぎかな。(笑)

土曜日には、府中のマイル競走、富士Sがあります。

ここは◎にモノポール。札幌の重賞で負けたものの、ぞの前の巴賞では2着していますから、府中のマイルでも十分な体力はあると思えます。相手は牝馬シャイニンルビー、そして東京大好物の人気でもアドマイヤマックス。

ところで今週から福島が始まるのですね。小回りコースで波乱の目もあるのですが、どうも、サッパリ当たりません。というワケで、しばらく京都に付き合うことにします。

休みがちだった「惨敗馬券余話」は、実を云うと10月に入った重賞戦線に的中馬券が結構ありまして、外れて面白いネタが無かったのでありました。このBLOGが頻繁に書き加えられるときは、すなわち負け続けたときなので、書きたいやら、書きたくないやら。

まあ、いつまでも、そう上手くはいきませんから、またネタを拾ったら書き続けます。

とりあえずは、明日とあさって。ネタになるかな~?

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2004.10.10

おお!ローエングリン

東京、芝1800m。メジロマントルが来なければ、という条件付きですが、ローエングリンにとっては、コース、馬場、展開ともお誂え向きでしたね。府中の長い直線を登り切って、さてどこまで踏ん張れるか。ローエングリンの勝負処は、まさにここにありました。

ゲートが開き、勢いよく飛び出したのはシェルゲーム。ブルーイレブンも前に行くも、流れが落ち着く頃には、予定通りに横山騎手とローエングリンがハナを主張。あとはメジロマントルがせっつかなければ、もうローエンの連対は盤石です。

最後方から猛追してきたトニービンの子、テレグノシスの鬼脚にこそ屈したものの、コースを問わない実力馬が、きっちり結果を出してくれた毎日王冠でした。

直線の長い東京コースでテレグノシスには少し長いかと思っていましたが、これもまた強い勝ち方。近年のNHKマイル勝ち馬は、古馬になってから成績が低下する傾向にありましたが、マル外でないだけに、性質が違うのかもね。

東京大好きのマイネルアムンゼンは、2コーナー辺りで引っかかってしまったよう。好位に取り付いていただけに、もったいない事でした。こっちなら馬単まで持っていたのですが、結果的には10着に敗退。

かつてサイレンススズカが逃げて勝ったように、近年の毎日王冠は、逃げ、あるいは先行する脚質の馬が連対しています。長い直線を思うとちょっと不思議な気もしますけれども、それだけ実力のある馬が逃げているのでしょうね。ローエングリンは、再三にわたってG1を3着し力を示していましたから、テレグノシスの次に強いのは、けだし当然の事だったかも知れません。

京都大賞典では、思いの外伸びなかったアドマイヤグルーブが4着に敗れました。ヒシアマゾンが勝ったように、G1級の牝馬なら通用するかと思ったのですが、こちらはハズレ。まあ、ダイタクバートラムが逃げ始めたときに、その馬券は終わっていましたが。

ナリタセンチュリーには驚きましたね。紐扱いに馬券は持っていましたが、あの位置から急加速。かのゼンノロブロイに競り勝ったのは、立派な勝負根性です。あっぱれ。

というワケで、スズカが駆った毎日王冠で、ローエングリンから3点。きっちり狙い撃ちの的中を得られたのは、ちょっとだけ誇らしく思えるのでした。今夜はサイレンススズカのVTRでも鑑賞しながら一杯やります。ありがとさん、ローエングリン。^^

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2004.10.09

不良馬場の京都開催

台風のせいで馬券が外れたなんて云えませんけれども、いやしかし今日の淀は酷かったっす。

午前中の2歳未勝利、とりわけダートコースでは、強いというか速い馬が力任せに走ってしまい、とにかく前に行った者が勝ち。水が浮いた馬場では、もう4角5番手以降はまるで届かないようなレースでした。

それを察知した5レース。宇田騎手が乗るテイエムデウスは、ブリンカーを着けて2走めと聞き、(12)人気でもちょっと怪しいと思ったのでしたが、厩舎のコメントに曰く「前々で競馬をしても結果は同じ。今回は終いに徹してもらうつもり」と示唆的に云うではありませんか。

前へ行くダイゴバクシンオー(2人気)は判っていたので、これは良しとしましょう。3番手評価に挙げたは、休み明け2走め、現級勝ちのあるプリティメイズ。鞍上は川島騎手で(10)人気。

一度は買い目書き出したものの、テイエムデウスに今日の馬場で終い勝負と聞かされては無駄玉。これを捨て、ロイヤルダッシャーに切り替えたのでありました。

さて、ゲートオープン。

なんと、ハナをとったダイゴバクシンオーに喰らいついて行くのは、宇田騎手とテイエムデウスではありませんか。さらに、4コーナーで好位に取り付いていたプリティメイズがゴール前で3着に・・・。

勝ったのはダイゴバクシンオー。テイエムデウスが2着に残って、1馬身後ろの3着がプリティメイズ。出来上がった三連複は109,940円。馬連でも147倍といいますから、泣けてくるではありませんか。

午後のレースでは、騎手も後ろが届かない事を周知したようで、とにかく前へ。ダートコースでは、2コーナーを回っても4、5頭の先団が譲らないような有様。もちろん無理におっつけた馬は脱落していきますが、直線では、駆け引き無しの力勝負という感じで、一か八かの先行策が波乱を呼んだケースもしばしば。

結局、午後の多頭数競走は、常に連対馬の片割れを買っていながら馬券にならない惜敗に終始。(9)人気を軸に据えて見抜いても、相手が違うでは負けるばかりなのでした。最終レースでは、15頭立て(15)人気の馬が逃げ切って、大波乱。ここでも持っていた馬券は2着-3着でハズレ(それでも4、9人気ですよ。トホホ)。

やっぱり開催週の京都は敷居が高いっすね。明日もがんばります。

さて、その京都では秋のGIを睨んだ京都大賞典が催されます。例年、順当な結果が多いこのレースでは、やはりゼンノロブロイとアドマイヤグルーヴに逆らわないほうが良いかも知れませんね。

一方、今日の開催が中止になった府中では、明日、伝統の毎日王冠が。こちらはちょっと興味深い馬も出ています。

安田記念2着から臨戦する府中巧者、テレグノシス。左周り大好物マイネルアムンゼン。穴には、芝、ダを問わない全天候型プリサイズマシーンなんて面白そうです。他、ローエングリンもメジロマントルとの折れ合い次第で。

今週は月曜に今日の代替開催があるそうで、ま、損するか儲かるか・・・っすね。

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2004.10.08

スズカの毎日王冠

金鯱賞のブッチギリを目の当たりにして、こんなにも速くて強くて美しい馬がいたのか、と俄には信じられない思いがしました。中京の2000mを1578で駆け抜け、2着したミッドナイトベッドに付けた着差は2秒近くの大差。3コーナー付近から見た光景は、それまでの競馬とは異質なものにさえ思えました。

この馬は速い。

だれの目にも、そう印象づけた金鯱賞を勝ち、天皇賞(秋)の盾を獲るため、サイレンススズカは毎日王冠へ駒を進めました。

彼が出走すると知って各陣営は及び腰になったのか、9頭立てという少ない頭数で争うことになった毎日王冠では、しかし、後に黄金の脚と呼ばれた異次元の速力に堂々と戦いを挑んだ、時代を代表する2騎の3歳馬がありました。

天皇賞への出走権を持たない2騎が、毎日王冠で勝ち負けを試みたとも云われていましたっけ。

それは怪物と言わしめたグラスワンダー。そして、凱旋門賞2着に輝いたエルコンドルパサー。

レースは、周知の通りに逃げるサイレンススズカを負かしに行った休養明けのグラスワンダーに続き、直線で迫った稀代の名馬エルコンドルパサーが印象的でしたが、だれもサイレンススズカの前を走る事はついぞありませんでした。

2着したエルコンドルパサーの鞍上、蝦名騎手は後のジャパンカップを勝って云ったそうです。本当に強いのはこの馬じゃない・・・。

そしてサイレンススズカは、あの宿命的な天皇賞(秋)のゲートが開いた──

大好きだったサイレンススズカの事を思い出すとき、いえ天皇賞(秋)を控えた毎日王冠の季節がやってくると、いつもちょっとセンチメンタルな気分になってしまいます。商業動物である競走馬が一頭いなくなっても、毎年、番組は連綿と開催され、時代の名馬を育み、立て役者が誕生していく競馬。

馬券が当たらない事には大したことも云えない競馬ファンだけれど、やっぱり応援馬券を買ってしまう事もあるのです。

今年の毎日王冠は、誰が勝つのでしょうかね。府中巧者テレグノシス、きっちり結果を出したいゼンノロブロイ、今期一番のデキで追い切ったヴィータローザ、昨年の覇者バランスオブゲーム、左周りのマイネルアムンゼン、サイレンススズカと同じく逃げるローエングリン。

今夜、予想してみます。

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2004.10.03

うほっ![スプS]

この雨ですからね~。さすがに後方の馬には辛いものがありました。それでも池添騎手は淡々と流れるスプリント戦で後方集団で構え、直線一気の鬼脚で2着を確保。

馬場を利して逃げたカルストンライトオーは、ハナを切ってこその馬。追いすがるナムラビッグタイムを振り切って、直線を向いたときには、もう連対圏と思ったでしょう。2Fめのラップが10.6。馬場の状態もありますが、この出足で競っても負けないのがカルストンライトオーの強さなのでしょうね。

あっぱれ大西騎手の4馬身。

それにしても香港馬には気を付けなくちゃなりませんね。あわや2着としたところへ、なんとかデュランダルが間に合わせてくれました。くわばら、くわばら。

ところで中山の大雨を知ったのは、実は今朝の事でした。追い込み馬にとって不良馬場は、どうにも不利な材料です。これまでのデュランダルの切れ味を見ているだけに、一旦はびびって馬券を変更し、前を走るカルストンライトオーからバラバラと流して諦めたのでした。

が、「競馬ブログ:スプリンターズS予想の続き」を読んでいて、なるほど稍重の安田記念を最後方から豪快に追い込んだツルマルボーイを思い出し、強い馬はきっちり結果を出す──そう思い直したのでした。(ありがとうございます>競馬ブログさん)

買うべき馬は2頭、一点。あとは馬単か馬連か。みすみすリスクを負う事も無しと考え、馬単作戦は、馬場状況から馬連に切り替えたのでした。奏功。久々に気持ちよく当たったスプリンターズSでした。

ついでにシリウスSも、1着、2着、4着馬のボックスで的中。今週はえがったです~。^^

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2004.10.02

スプリンターズS作戦

昨年の最優秀短距離馬に表彰されたデュランダル。いつぞやのG1でも、休養明けのぶっつけ本番で出走し、しっかり2着に来た自他共に認める実績馬です。信頼して間違いないとは思うのですが、休み明けというのは不安がつきまとうもので、どこか心配でなりません。

一方のサニングデールは、セントウルSを33.2で上がって3着。こちらも前哨戦としては、格好の良いレースをこなしてきました。

この2騎で決まってしまうのか──すなわち高松宮記念の連対馬が、果たしてそのまま中山のG1でワンツーを決めるか。ふむ。

一角を狙うはアイビスSDのカルストンライトオーです。現時点の単勝は9.9倍で(6)人気。

勝ちに来ているのは、実質この3頭と見ます。

例年ならセントウルSの連対馬を重視するのでしょうけれども、ここの2頭はスプリンターズSというよりは、セントウルSをメイチに仕上げたように思えます。実際のところ、本番で人気を被っているのは3着したサニングデール(現在(2)人気)で、勝ったゴールデンキャストは(5)人気、2着のキーンランドスワンは(4)人気。

G1におけるキーンランドスワンとサニングデールの勝負付けは済んでいますし、メイチで勝ってしまったゴールデンキャストはいわずもがな。

すると、残るは別路線から来た冒頭の3頭なのですね。

こういうスプリンターズSが、かつてありました。アイビスSDを勝ってきた快速馬メジロダーリングと、休養明けのいきなりで来たトロットスター。3着は前走セントウルSを2着したダイタクヤマトでした。

というワケで、勝つのはデュランダル。2着カルストンライトオー。馬単でいいかな。

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