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2004.11.28

完敗惨敗JC

先週のデュランダルは、出遅れたラクティの破滅的な追い上げでやたらと強く見えましたが、今日のゼンノロブロイの強さと云ったらどうですか。おおかたの予想通りマグナーテンが逃げ、コスモバルクらが好位を追走し、当のゼンノは中団馬群の中。後方にもお約束通り、ハーツクライが控えての典型的なミドルペース。

600メートル標識を過ぎた勝負処で各馬が動きました。一杯になったマグナーテンを後目に、バルクら先行集団が抜け出しを図り、直線へ。ペリエの合図を受けたゼンノは、たった一頭だけ力が違うと云わんばかりに一気に先頭へ。残り300メートルで、もう1着は確定したようなレースでした。

後方からデルタブルースが追い込んだものの、一旦はポリシーメイカーに抜かれたバルクはラストゴール前で差し返す大した勝負根性を見せ、見事に2着を確保。やはり今年のルメールは、実に巧妙な騎乗術を見せます。

結果的に強い前が残りかけたレース展開で完勝したゼンノの勝ちっぷりが、あまりにも鮮やか。この馬は、こんなに強かったかと思わせるJCでした。府中を知り尽くしたペリエによるところは少なくありませんが、完全に馬の強さを見誤った馬券は、まったくの完敗惨敗という有様なのでありました。

ときに、◎を付けたパワーズコートは、見せ場もなく10着。○のウォーサンは哀れ15着。いったいどこで夢を見ていたのやら・・・。

最後尾を走るハーツクライの前にいたパワーズコートでしたが、向こう正面で上がっていったところでおしまい。ウォーサンに至っては、ゼンノが進出を開始した時点で後退するような始末。逃げて潰れたマグナーテンより3馬身も後に入線したなんて、もう競馬になっていません。それが○というワケで、もう馬券にもなっていません。

穴として×を打ったフェニックスリーチは、伸びもせず、止まりもせず、ただ流れ込んだだけの競馬でした。

やっぱり招待馬を過信するのは危ないのですかね。JCDも然り。

G1初優勝のタイムパラドックスは大金星でしたが、負かした相手が自厩舎のアドマイヤドンというのも因縁めいた出来事です。

下馬評通りに○としたトータルインパクトは、2着から測っても5馬身差の4着。これもまた完敗。ついでに馬券も完敗。

まあ、これと思って勝負にいったJCなので悔いはありませんが、推した馬が軒並み二桁というのも哀れな惨敗馬券ではあります。

さて、来週からまた出直すとしますかね。は~~~~、、、。

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やっぱハズレ(京阪杯)

現役3歳にあってカンパニーは、けっこう良い末脚を持っていますね。あの流れで後方3番手から追い込み、連下を確保。前にいたメテオバーストやエアシェイディを一気に交わして2着しました。

それにしてもねえ、「オークス馬復活!」なんて大きな声でアナウンスしなくても、京都の外周りであんなに気分良く逃げれば、ちょっとした馬なら逃げ切ります。さほど巧妙な逃げ手でもない福永君でも、終始3馬身の余裕を与えたら、まあ楽勝。

向こう正面で誰か行くのかと楽しみに聴いていた短波ラジオでしたが、はっは、4コーナーを過ぎたところで、ダイワエルシエーロを持っていないボックス馬券は、ひどく退屈なものになりました。やれやれ。

カンパニーが2着して54倍だなんて、よく付きましたねえ。

このレースで4着に残った素質馬メテオバーストは、この先、どうでしょうね。あまりにもマイルっぽい走り方をする馬ですが、前走の富士Sに続いて1800メートルの今走でも掲示板へ粘りました。最後に諦めなくなった分だけ上位へ来られるようになったと思うので、あとは淡泊な道中をなんとかすれば、もう少し強くなるかも知れません。

2歳のデビュー時から注目していたので、もう一頑張りに期待。

続く12レースで220倍を取ったので(ゲヘヘ)明日のJCは、いきまっせ~!

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2004.11.26

競馬ブックによるJC

長らく競馬ブックを読みながら予想を組み立てていると、ブック本紙がこう云うなら──とした奇妙な結論が出てきます。なにかカルト的なムードも無いではありませんが、しかし、展開はこうだ、脚質はこうだと自分なりの分析をして選出する馬券より、ウソはホントか、浮き彫りになった馬券を持っているほうが幸いな事が、これまで少なくありませんでした。

さて、様々な因子を総合して洗い出した馬を、件の競馬ブックに重ね合わせてみると、どうも、昨日気にしていたパワーズコート15番を軸に3点。5番フェニックスリーチ、7番デルタブルース、16番ウォーサンとなります。中でも最有力は同枠のウォーサン。

押さえで14番ホウキパウェーブから8枠の2点。

こんなので当たったら、競馬ブックを読み続けた甲斐があるというものですね、さて。

◎パワーズコート
○ウォーサン
△フェニックスリーチ
△デルタブルース
×ホウキパウェーブ

続いて同名のダート競走。こちらはアドマイヤドンに逆らうは無謀。というワケで──

◎アドマイヤドン
○トータルインパクト
▲ユートピア
×クーリンガー(笑)

け、京阪杯ですか? うーん...
◎カンパニー
○エリモマキシム
▲メテオバースト
×タケハナオペラ(^^;
×アサカディフィート
もう勘弁してください。

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JC予想

引き続いてRacing Blog 2004から興味津々の海外馬の様子を拝読。下手なスポーツ新聞のトラックマンの話しより、ずっと深い考察があって面白いのです。

先週のマイルCSでデュランダルに完敗した馬券ですから、今週は大真面目。これを逃したら、それこそ有馬記念まで勝負はお預けとなってしまいますからねえ。ま、今週ったって、京阪杯は極めて難解なレースで、出走登録表を見た時点でお手上げなのですが。

閑話休題。JCでは、またしても(こんどはロビンソン騎手じゃないぞ)海外からの招待馬を推すことになります。

フランスの馬は、かのモンジュー(凱旋門賞)でも敗れるJC。東京の堅い芝とフランスの深く柔らかい芝が、あまりにも違うためと云われていて、前出のbirdcatcherさんに曰く「香港ヴァーズ(G1)では、昨年、一昨年とフランス馬が勝っている」は気になって仕方ないのだけれど、キネーンをして負けたモンジューの苦々しい経験から取捨を量ってしまいます。

一方、豪州の馬は、輸送の航路が甚だしく不憫。馬でなく人間のほうがやつれてしまいそうですね。(笑)

さて、注目すべきは人気でもウォーサン。いささか年齢が気になりますが、凱旋門賞より気配が良いとなれば、この実績は輝きを増します。鞍上は名手Kファロン(おおっ!)。

これより推すのは、同じ8枠に入ったパワーズコート。同じアイルランドの馬でも、こちらは4歳。近走の勝ち鞍は乏しいけれど、おおよそ死角が見当たらない不気味な存在です。そして昨日も書いたフェニックスリーチ。

これに菊花賞を買ったデルタブルースを加えた4頭で勝負。うまくすれば、一昨年の招待馬のワンツーのような高配当がいただけるかも。(笑)

ゼンノロブロイですか?

はっは、先週デュランダルを外して勝負に行った馬券屋が、今週になってゼンノを押さえて如何にしましょうや。いえ、不毛の5枠9番に入ったが仇。今年に負け倒している1番人気なんて、買えませんねえ。一昨年のシンボリクリスエスでも3着でしたから。わはは。──なんてヤケクソな理由ではなくて、やはりこの馬にクリスエスほどの強さは見えず、2000メートルでこそと思えます。ペリエ君も、もしかしたら知っているかも・・・。

JCダートは、やはり安藤騎手のアドマイヤドン、デムーロで勝ちに来たユートピア。それに招待馬トータルインパクトが強さの知れない一頭です。もしかしてクーリンガーなんてあったら仰天ですが。(笑)

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2004.11.24

JC余話

もう何年前になりますかね。エアグルーヴがJCを2着した日、友人の結婚式がありました。それは趣向を凝らしたパーティで、ゲストが集う各テーブルには、その年その日のJC出走馬の名前が付けられ、パーティの余興といって近隣にあるウィンズへ、ほぼ全員が馬券を買いに行ったのでした。

そのパーティで司会をやっていたボクは、たしかドイツからの招待馬カイタノと書かれたテーブルに末席をいただいていました。

予想は断然のエアグルーヴ。相手に何を抜擢するか、と考えたとき、翌年のJRAの種牡馬として登録される事が決まっていたピルサドスキーが、政治的に勝つに違いなと云って馬券を買いました。

的中(わははっ!)。

まあ、こんな予想が本当かどうかまったく眉唾ですが、とにかく海外からの招待馬──しかもオーストラリアやフランスを除く招待馬には、充分に警戒せねばなりません。とりわけ香港の馬は無茶苦茶な大穴をあけますから(ねえ、インディジェナス君!)

さて、大好きなBLOG「Racing Blog 2004/書斎で楽しむ競馬の日々」に、ちょっと興味深いログを読みました。今年のJCに参戦する予定のアイルランド産馬フェニックスリーチ。詳しくは本文をお読みいただくとして、もしかしたら2着があるのかなあ・・・なんて思っています。

現在の出走登録を見ると、天皇賞(秋)を勝ったゼンノロブロイや、クラシックで健闘したコスモバルク、菊花賞馬以下、蒼々たるJRAメンバーが名前を連ねています。

週刊競馬ブックやら何やら予想をしてみるに、この中で買う馬はデルタブルースだけなのですね、現時点。他は招待馬のすべてを加えたボックス馬券を買うつもりでいるので、先述の「Racing Blog...」にある、『おそらく、今年の戦績からは──(一部引用)』とされるお話しが、何ともまことしやかに聞こえるのでありました。

なにしろ最低人気のインディジェナス──前走はたしかダ1000m──でも連対するJCです。はてさて。

ところで話は変わりますが、どうも昨今の平馬競走はいけません。いや、いけないのは競馬でなく馬券。

まあ、馬券と云ったって朝っぱらから大枚を突っ込むほど裕福ではないので、もっぱら100円競馬で遊んでいるワケですが、順調に毎月一度の万馬券を的中させていたのに、どうにも夏以降がよろしくない。おおよそいずれのレースもボックスか流しで3点買いなのですが、いまの京都は、100倍を越える手前で人気馬が連対してしまうのですわ。

ルメール騎手や小牧騎手ら、奇策を予想して買ってみると、確かに上位に来るのだけれど、なぜか1着と3着。ワイド馬券では埒があかないので、馬連を持っていると、ほとんどハズレ。

それじゃあ、中穴を考えてみようと思ったら、なんだ15番人気とか何とかで数百倍の配当。なかなか難しいっすね。

本来、平場やオープン競走で稼いで重賞の馬券代を補うつもりが、まったくあべこべ。阿々、小倉競馬が懐かしい・・・。

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2004.11.22

をいっ、ロビンソン![マイルCS]

しかしまあ、無茶苦茶なレースをしましたね、ロビンソン騎手。いったい何て云って馬主さんや調教師さんに言い訳するつもりか、一度聞いてみたいものですよ。プロの騎手なら、せめて遠征費用に充てるくらいの賞金は持って帰るのが仕事というもんじゃありませんか。

どう見ても馬のせいではない出遅れを演じて、その直後に目を疑う猛進。3コーナーの手前で好位に取り付いて、その先で君、いったい何をしようと考えていたのか。

ギャラントアローが引っ張るレース全体は、決して速すぎるペースではありませんでした。ところがロビンソンは、大慌てで自分の本来の位置を確保するために、ラチに沿って一頭だけ、ぐんぐんと前進。出遅れた最後方ですから、レースの前半で14頭をゴボウ抜き。

そりゃあ、他の騎手は驚いたことでしょう。同時に、これで強さが知れなかったラクティは気にしなくて良くなったので、心の中でほくそ笑んだにちがいありません。それを一番美味しくゴチたのは、とりもなおさず勝ったデュランダルの池添君。

ミドルペースのレースだったのに、中身はハイペース。とりわけ後方の馬にとっては願ったり叶ったりの展開となって、マイネルソロモンまでが掲示板へ載るような始末。終わってみれば、道中で抜かした14頭のほんとんど全馬に抜かれ、自身は14着の玉砕レース。言わずもがな──前半で追い込む競馬なんて、はっは、これまで見た事もありませんぜ、ロビンソン君!

結果的に、デュランダルの強さだけが浮かび上がったマイルCSでした。

見たでしょう。池添君がいつになく早く動いて、直線では1ハロンを残して先頭に立ち、そのまま完勝したレース。あのタイミングで誂え向きの追い込みをデュランダルがやってのけたら、もう誰も彼を抜き返す事なんてできませんもんね。

その中にあって強かったのは、やはりダンスインザムードでした。

中段から差して後続を抑え込んだ脚力と勝負根性は、まさに天皇賞(秋)の実績を裏付けるもの。久しぶりにマイルから2000メートルで強い牝馬が出てきましたね。なにしろ3歳です。牡馬と、さらに百戦錬磨の古馬に混じっての活躍は、まったく素晴らしい。

もう年内は使わず、来春に備えたほうが良いっすね。元々強い調教ができなかったと云っていた藤沢師の話しもありますから、こうなると怖いのは怪我。古今東西、無事是名馬也。

それから、ルメール騎手の手腕が今回の短期免許では目立ちます。日本の器用な競馬をきちんと学び、実践に活かしている彼の姿は、かなり格好良いものです(前半で追い込むどこぞのアホとは大違い)。今後のさらなる飛躍に期待してしまいます。

ファインモーション。見た限りでは、理由が判りません。スティルインラヴやテイエムオーシャンがそうだったように、勝てなくなった牝馬は、埋没してしまうが常──なのかなあ。(ねえ?武君)

メイショウボーラー。あの脚質では、ちょっと損。

それにしても、デュランダルは強い。この馬を負かせるのは、好位から強靱に押し切るか、圧倒的に逃げ切るしかないでしょう。しかし彼も裂蹄の心配をしながらのレースですから、どうか無事で過ごしてほしいものです。

阿々、良いレースを見せてもらいました。近年、稀な玉砕走法も楽しませてもらったし(高いモノにつきましたが)。

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2004.11.21

見解[マイルCS]

伊藤雄師をして、デインヒル産駒のファインモーションは、マイルでこその馬、と。天皇賞(秋)を見送り、ここを目標に来たのは明白で、かなり有力に思えます。

一方、ダンスインザムードは昨日も書いたように天皇賞(秋)の2着は実力の証。やはり距離短縮になるここは、重視せざるを得ません。

さて、勝ち馬は?

単を狙ってくるのは、おそらく牡馬。デュランダル、ラクティの2騎と思えます。

アドマイヤマックスは安田記念で2着して驚かせましたが、やhり勝ち切るには役不足。トニービン産駒のテレグノシスは京都がカラっ下手。他はG1では届かない馬ですから、さほどの心配は無用。

唯一、メイショウボーラーだけは休養開けのスワンSを3着し、マイル適正を改めて示した前走が不気味。ちなみにスワン2着のマイネルソロモンは、夏からの遣い詰めですから、並み居るG1馬を相手に上積みを見込むのは酷というものでしょう。

問題はデュランダル。重馬場のスプリンターズを豪快に追い込んで、カルストンライトオーの2着に入線し、ここへ参戦。ほとんど昨年と同じような道程です。思うに、今年は高松宮、スプリンターズと6ハロンを連戦し、ほとんど長いところでやっていません。切れすぎる末脚が、淀みないマイルの流れで結果に繋がるか──。すなわち、磨きをかけすぎた鬼脚こそ、彼の死角と思うのですね。

おそらく大外から追い込んで来ます。が、1200メートル競走のように、前が止まったりはしませんから、たぶんゴール前は追い比べになるのだと思います。中段のファイン、先行集団の後ろ辺りからダンス、ギャラントアローを糧にするメイショウ。そして、好位から抜け出すラクティ。

馬場を嫌わなければ、G1を転戦するラクティこそ、最も勝ち鞍に近い馬かも知れませんね。

というワケで、単ならラクティ。2着にダンス、ファイン、メイショウが叩き合い、デュランダルの追撃及ばず。

こんなマイルCSなら愉快だなあ。

今日の東スポ杯ですか? ペールギュント流しで蝦名騎手を買っていなかったので、ま、ハズレです。(;_;)

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2004.11.20

マイルCS(予想)

◎ラクティ
○ダンスインザムード
▲ファインモーション
△メイショウボーラー

エリザベスで完勝したアドマイヤグルーヴの強さは、まったく凄まじいものでした。これを思うと、天皇賞(秋)で2着したダンスは、ルメール騎手のフロックではなくて、馬自身の強さと考え直さねばなりません。

藤沢師がマイルG1に参戦させる馬でもあり、桜花賞のレコードホルダーを考えても、ダンスの強さは浮かび上がります。

相手のラクティは、招待馬。それでもマイル適正と、日本の堅い馬場を得意とするなら、やはり有力候補でしょう。同じくファインも双璧。

昨年のデュランダルは、今年になって以後、6ハロン戦がピッタリの感。

メイショウボウラーほど負けて来た馬も少ないのですが、やはり素質馬でもあるので──。

今回はいきまっせ!

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2004.11.17

競馬のロマン

birdcatcher氏が書き下ろされたBLOGには、ひどく感銘しちゃったのでした。かの藤沢師や武君のお話をもとに、競走馬と馬券の微妙な関係を、とっても和やかに読ませてくれたのです。競馬とは、まったく奥深い物事なのですね。

思えば、初めて競馬を見たのは、ハギノカムイオーがまだ2000メートルで競っていた頃の高松宮記念で勝った、1983年のこと。なあに、先輩に口説かれて、渋谷の場外馬券売り場へ連れて行かれた、それだけの接点でした。

それでも、やけに格好の良い壮漢な馬名が印象深く、いまだその名は記憶に残っています。

それから何年も、賭け事にはほとんど興味を持つこともなく過ごし、とある親友に誘われて買った馬券が、1996年のスプリンターズステークス。かのフラワーパークとエイシンワシントンが中山競馬場を駆け抜けた、あのレースでした。

親友である師匠に尋ねた果て、持ち時計の早い順に2頭を選んだ馬連が、まんまと当たった快心のビギナーズラック。以来、競馬とつきあう事になったのでありました。

かくて競馬を見つめてみると、なんというか競馬には、他の公営賭博にな無い物語や、競走馬をとりまく本当に多くの人々や、競走馬として生まれてきたサラブレッドの宿命的な現世や、兎に角、馬券から遠い所に、それまで触れたことも無い感動がある事を知りました。

こうなると競馬には、ちょっと異なった趣向を思います。

結果的に私のようなしがない馬券屋は、馬券を買う事でしか生の競馬に触れるチャンスはありませんから、致し方なくそうして楽しむのだけれども、競馬ブックやインターネットには、儲かるか損するか以外のお話しが沢山あります。調教師の理念、騎手の根性やかけひき、馬の性格や体調、果ては馬主や中央競馬会の思惑までが、競馬のロマンとなって、様々なドキュメントを生み出すのですね。

それが愛おしくて、平場500万円条件なんていうレースにまで手を出し、有馬記念が終わってみれば、その年に購入したレースの数は、優に1000レースを越えているという一年なのでした。

何度走っても未勝利を卒業できない馬も、重賞ウィナーも、障害競走を懸命に駆る高齢馬も、みんな競走馬なのですよね。みんな馬主さんがいて、厩舎で暮らして鍛えられ、騎手と息を合わせてゴール板を目指す競走馬。どんな競走でも馬場は整備され、ルールを遵守して馬券が売られる。

たとえハナ差の写真判定に負けた小牧騎手の馬券を持っていたとしても(5回京都3日( 11月 13日) 5R、ちぇっ!ハギノコマチ買ってたのに。)、だから、またブックを読みがら馬券を買ってしまうのでした。

文字通り馬券はいつも惨敗だけど、そんな競馬が大好き。

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自責だな(エ女王杯)

競馬が終わって何日が経つのやら。いまどきエ女王杯のお話しをしたって、だれも見向きしないのだろうけれども、余りにも情けない馬券に愛想も尽きるねい。

だいたい始まる前から、勝つのはアドマイヤグルーブかスィープトウショウ、2着するのはオースミハルカかエルノヴァ。前者2頭を軸に馬単で当たる、なんて言い放ち、いざ買った馬券はスィープとオースミ。ほかはすべて元返し。終わってみれば、予想に違わぬ馬単54倍だなんて・・・。

なんでこう儲け損なうのでしょうね。人に訊かれて答えた馬券と、自分で買った馬券は、似ているようで大違い。みすみす自滅したエ女王杯でした。

例によって思い込んだら猪突猛進。単細胞なドタマは、『中一週の武君には負けても口実がある』とか、さも見てきたような事を云ってのけ、アドマイヤを抑えに落としてみたなら、まあ、強いのなんの! ゴール前でグイッと抜け出した瞬間、自分の愚かさ加減に気づいたような始末で、もう救いようが無いっすね。

マイルチャンピオンシップでは、必ず!

#あ~、情けない、、、

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2004.11.14

エ女王杯・一点勝負

内から伸びたスキップジャックにやられ、信頼したクールジョイは落馬競走中止。土曜日の二重賞は、まあいつものように敗北を喫したのでした。なんの兆しもなく一変する2歳馬と、落ちたら元も子もない障害競走ですから、こういう結果も醍醐味の一つではありますね(負けた私は洒落になりませんが(;_;)。

今日は日曜日。京都ではエ女王杯G1が、福島では難解を極める福島記念が開催されます。

とにかく福島大好物のウィンブレイズにやられっぱなしの福島は、メジロマントルから3点流し。アサカディフィート、ミスキャスト、エリモハリアーで行きます・・・って、当たらない事を承知で買う、悲しい馬券ですが。

本番はエ女王杯。

アドマイヤグルーブを始め、新鋭エルノヴァらが揃う牝馬の王者決定戦ですが、今年は馬単一点で勝負してみます。当たったら美味しいのですがねえ。

というワケで、1着スィープトウショウ、2着オースミコスモ。

そこまで云うなら、話題の三連単まで摘んでみようかなあ。(笑)

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2004.11.10

勝負!エ女王杯

G2ア共和国杯のレニングラード◎でうまく稼ぐことができた先週でしたが、さて今週は再びG1戦線。ファインモーションの回避で、いささかの無念は残りますけれども、それでも文字通り女王の座を賭けた熾烈な争い。近年では、女帝と云われた名牝がずらりと名を連ねる伝統的な競馬ですね。

天皇賞(秋)で3着に屈した──それでもよく追い込みましたが──アドマイヤグルーブが、こんどこそ勝ちに来ます。

そのアドマイヤに先着したダンスインザムード、オークスを制したスィープトウショウ、さらには藤沢師の新鋭エルノヴァまで。

ほかではオースミハルカも気になりますが、これは一格落ちますかね。

舞台は淀の2200メートル。エンドスィープ産駒ながら4戦4勝とするスィープトウショウか、はたまた昨年の牝馬三冠馬を凌いだアドマイヤグルーブか、いずれにせよ、この二騎が馬連の軸になることは間違いないようです。

しかしねえ、このエ女王杯は苦手レースの一つでして、当たり前に強い馬を買っておけば良いのに、何故か道を誤る。3歳ファインモーションが強いと云い、ペリエのダイヤモンドビコーにやられる。スティルインラブとアドマイヤグルーブは世代最強牝馬と認めながら、3歳同士の連対は無いと云ってタテ目を買わない。

いつまで経っても芽が出ない牝馬限定G1競走。今年は当たるかなあ・・・。

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2004.11.02

ア共和国杯など

JRAが主催する重賞は、年間に約130競走があります。これの馬券をすべて購入し、有馬記念が終わった時点で、だれが一番多くの資金を保持しているか。競馬仲間3人で遊んでいる「重賞バトル」とは、すなわちこういうルールなのです。

博打ですから、すべからくハイリスク・ハイリターン。掛け金が多ければ稼ぎも多いし、少なければそれなり。一攫千金ばかり狙っても勝てないし、堅実なばかりでも、やはり勝てません。このゲームが始まって、すでに6年・・・かな。

ま、それは良いとして、すべての重賞を買うとなったら、不思議と相性の良いレースと、何年やっても丸で当てられない苦手なレースに傾向が別れます。とりわけG2競走というのは難解な事が多く、今週末のア共和国杯もその一つ。
同じG2でも、先日の毎日王冠は相性の良いレースなのですねえ。

ところで件のア共和国杯といえば、マーベラスタイマーとマリアジュダムールで決まった99年以来、一度も当たった試しがない。ついでに云えば、同じ週に開催されるファンタジーS(G3)も、同年のテネシーガールとグロウリボン以来、外し続けるような始末。

まあ、かたや前者はG1に届かない数多の中距離馬の競走ですし、かたや後者は新馬から3戦程度の極めて若い競走馬が争うレースですから、なんというか頼るモノが少ないのも事実。的中させた99年は、まったくの偶然としか云えない幸運でした。

さて、今年は──。

登録馬を見ると、そうですねえ、昨年のステイヤーズSを連対したチャクラとエリモシャルマン、オールカマーのスーパージーン他、トニービン産駒のハッピールック、マーブルチーフ辺りが良さそうに見えますが、エニフS(ダ1800m)を叩いて来るコイントスも面白そう。

え? また藤沢師の馬ですか!

一方、ファンタジーSでは、京都の新馬(芝1400m)を人気して勝ったラインクラフトは、まさに昨年のスィープトウショウと同じレールに乗った馬。父エンドスィープも、同じなのですね(しかしエンドスィープの子がオークスを勝つとはねえ...当てられたから良いけれど(^^;)。

というワケで今週は、ちょっとリラックス馬券で楽しむことにします。なにしろ天皇賞(秋)で脳味噌を働かせ過ぎました。挙げ句にテレグノシスだなんて云ってるし。やれやれ。

それよりも気になるエ女王杯。アドマイヤグルーブが出走してきますね。おそらく、これで間違い無いでしょう。

それよりも気になるのは京都の平場競走。3頭のボックス馬券は常に惜しいところを買っているにもかかわらず、万年1着-3着(ワイドが良いって?...むむむ、そしたら何故か4着になってしまう)で馬連にならず、せっかく重賞で稼いだ資金を霧散するハメに。

平場で稼いで重賞の資金を作ろうとしてるっちゅーに、まるであべこべの競馬ではあります。

やっぱり、とほほ。

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