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2005.02.28

阪神はいいねえ

阪急杯といったら、いまでは高松宮を目指すスプリンターが集結する電撃レース。かつてはブロードアピールやマサラッキなども連対した伝統の一戦です。斤量の微妙な変化で最期の一伸びに影響を及ぼす6ハロンだけに、かつてのハンデキャップ競走から別定になり、少し様子も変わってきました。

さて、近年の短距離戦線を見ると、王者デュランダルこそ図抜けた強さを持っているものの、鍔迫り合いでせめぎ合うライバルが不在。サニングデールかシーイズトウショウかという感じですが、ちょっと力差があるよう。ギャラントアロー以下は、あきらかな第二グループに思えます。

だからスプリントGIの前哨戦では、とんでもない人気薄の馬が大穴をあけるような、もう手の着けようもない始末。

そんな中にあって今年の阪急杯で健在な強さがアピールしたカルストンライトオーは、頼もしい限りでした。59キロを背負って快速を飛ばし、最期は四位君のキーンランドスワンに差されたものの、調教の様子とカンカンを考えれば負けて強しの内容。本番に向けて良いステップレースでした。

やはり強い逃げ馬は、清々しいっすね。

ギャラントアロー、カリプソパンチらは、やはりGI馬相手に一格下。毎度人気のアドマイヤマックスは、どうしたって1200メートルのスペシャリストを敵に回しては、あれが精一杯でしょう。

ムラ駆けを呈するキーンランドスワンも、今回な流れに乗って底力を見せました。これが安定しない事には、なかなかタイトルホルダーには遠いのかも知れません。

注目していたのは、故障から立ち直ったウインクリューガー。休み明けのプラス10キロが、もう少し仕上がっていたら、あわやという好走。もう少し追いかけてみたい6ハロンです。

王者デュランダルの高松宮回避がもたらされた本番で、残る注目馬は、シルクロードで58キロを背負って完勝したプレシャスカフェ。この馬は強そうですね。

というワケで得意の1200重賞は、カルストンライトオー流しで68倍をゲット。久々の美酒に酔いしれた昨夜でした。

え、中山ですか?

バランスオブゲームを疑っていたのですが、連軸に据えたエアシェイディがあの様では馬券が足りませんでした。カンパニー絡みの馬券も持っていたのですがねえ。無念。

ついでに阪神2日目の1Rでは、若手騎手限定の馬柱を見て、上野君が良く見えたのです。相手は人気でも柴原君と思ったら、その1点で的中。いえ、馬券を買っていなかったので悔しい思いをして、続く5Rの新馬で、再び(今度こそ)1点買い。まんまと25倍をせしめて上機嫌な阪神の今開催なのでした。うしし。

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2005.02.20

また敗北フェブラリーS

メイショウボーラーって強いっすね~。気分良く走らせるだけです、とレース前に云った福永君との息もぴったり。4コーナー手前で僅かに息を抜いたと思ったら、4馬身を保ったまま直線へ。これで後続の差し脚も届かぬ完封勝利。自力で2着を確保したペリエ騎手の手腕が、ボーラーの陰で光りました。

それにしても──。

アドマイヤドンはスタートで出負け。挽回できるかと思いきや、スタート直後の芝と不良馬場で万事休す。追い上げてきた掲示板だけに、悔しい負けだったでしょう。

タイムパラドックスに東京マイルは、やはり少し忙しいか。速い流れを利してもなお、4着は距離適正の可否はあったように思えます。

ユートピア。ありゃ、何ですか。控えさせたが裏目だったのか、まるでレースに参加していなかったような最後着。怪我でなければ、明らかな戦意喪失ですねえ。

...と、評してみても馬券は丸はずれ。中央初ダートのシーキングザダイヤだけが、辛うじて先行予想に挙げた馬の名前でした。

も~、イヤっ!(;_;)

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2005.02.17

フェブラリーS先行予想

なんとなく平穏に終わった小倉の最終日で、前日の高配当に僅か届かなかった事がいささか悔やまれますが、一応、小倉冬の陣はおしまい。小倉の収支は大きく勝ち越しているので、まあヨシとしましょう。

さて、G1の幕開けを告げる砂の王者決定戦、フェブラリーSが近づいてきました。砂上へ舞台を移して破竹の勢いを持つメイショウボーラー、JDを制した老兵タイムパラドックス、東京ダは大好物とする新鋭サイレンスボーイなど、いずれも劣らぬ強者揃い。人気も割れそうで、楽しみな競走です。

大した根拠も無いのですが、これまでの主観的な印象を頼りに、ちょっと予想してみました。

まずはガーネット、根岸と快進撃を続けるメイショウボーラー。果たして東京1600メートルが克服できるかが注目されるところでしょう。しかし、馬場や距離よりも、むしろ年明けの連続2競走が、この馬にとっては遣い詰めのようにも思え、今回は思い切って消し。

アドマイヤドン。暮れの有馬記念は、どうにも気に入りません。本番前の芝への馬場替わりは、一般的に「かまし」と呼ばれ、警戒が必要なのですが、) 松田博師が当時に曰く「これを機会にドンは芝へ転向」らしいコメントをしていました。本当だとすれば、 有馬記念は「かまし」ではなく、単に負けただけの余分なレース。少なくともフェブラリーSを目指した使われ方では無かったと思えます。その真相は・・・という事で○。

タイムパラドックス。彼が本命です。たしかに現7歳といえば昔で云う8歳。ちょっと重賞では行き過ぎのようですが、交流G1で好調をアピールし、ここへ臨戦。いい感じです。AJCCのダイワテキサスが然り、冬の間の8歳馬は、まだまだ通用すると見て、期待の◎。

ユートピア。近走は惜しいところまで来るのですが、なかなか勝ちきれない実力馬。意外と速い脚を持っている印象から、もしかすると東京マイルの流れは向くかも知れません。で▲。

シーキングザダイヤ。ちょっと言い過ぎですか。初ダート。(^^;

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2005.02.11

今週も小倉

近年はつとに海外へ遠征する馬が増えたような気がします。

沢山のファンが悲しみに打ちひしがれたホクトベガの悲劇から数年。ドバイだけでなく、凱旋門賞やジャックルマロワなど、世界にその名を轟かす競走で優秀な結果を残し、日本の競馬のレベルが飛躍的に向上した事を窺わせます。厩舎スタッフや騎手ら、その競走に関わる人々の成果なのでしょう。

自動車に例えていうなら、かのル・マン24など、自動車やドライバーの手腕だけでなく、遠征スタッフのノウハウがとても重要とされています。不慣れで不案内な土地で、言葉も侭ならず、時間の流れさえ掴めない短期間の遠征で勝つためには、性能だけでは量れない様々な因子が必要に違いありません。

そう思うと、馬主さんの強い思い入れ──遠征費用はきっと尋常な金額ではないでしょう──があって、あらゆるスタッフの尽力と、それに応えるだけの力を持つ馬がいてこそ成し得る事。きっと想いもひとしおでしょうね。一介の競馬ファンとして、ぜひ頑張って悔いのない競馬をしてきて欲しいと思うのです。

花形として話題にのぼる海外遠征の傍らで、始めの一勝を目指して懸命に駆る未勝利馬がいます。

ローカルの冠もつかない平場競走を見ていると、そんな競馬の日向と陰が対照的で興味深いもの。素晴らしいセンスで中段から差しきるサラブレッドもいます。が、多くは、抜け出してソラを使ったばかりに負けてしまったり、引っかかって暴走する奴やら、最後方を追走するだけで競走を終えてしまう馬も。

装具を工夫して一変する馬、馬場が変わって好走する馬、騎手の一喝で変貌を遂げる馬・・・。

「うだつが上がらない」という諺があって、競馬に宛うと差詰め、いつまでも本賞金が乏しい古馬を指すのかも知れませんね。でも、そんな競走馬が好きで、やっぱり小倉を愛してやまない馬券屋なのでありました。

今週で1回小倉も終了。悔いのない平場競走を楽しみたいのでありまする。(笑)

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2005.02.07

小倉絶好調

1回小倉競馬へ行くことを楽しみにしていたのですが、故あって断念。いたしかたなく、またぞろ競馬ブックと短波ラジオで参戦した先週でした。

昨年の冬の小倉は、まさに惨敗。ほとんど当たらない馬券で、回収率な見るも無惨なグラフが示されるような始末。もう、小倉に近寄っただけで口座の預金が目減りするのではないかと思うほどの負け方でした。

平坦で小回り。さらにはスパイラルコーナーとわずか200メートル余りの短い直線。昔から逃げと先行が有利──というか、ほとんど絶対視されていた小倉の馬場は、改修を終えて、さらに顕著な傾向となっていました。だから、どんな距離でも、芝やダートを問わずハナを奪える馬を探せとか、4角5番手以内の馬を選べとか、そういう定説があったのでした。

改修から5年。冬の一開催と、夏の連続二開催しか無い小倉競馬だからか、騎手の遣り取りも実に様々。出鞭を入れて強引に逃がしてみたり、三分三厘で捲ってみたり、馬の気性とは無関係の戦法もあったり、と勝ちパターンを手探りする様は、なかなか愉快。「関東の人気薄を狙え」なんていう格言も、小倉ならではかも知れません。

そんな競馬場でしたが、どうも今年は様子が違う。

下級条件に多いダート1000メートルでこそ、ロケットスタートでなければ連対は難しいのですが、同じダートでも1700メートルになると、阪神や京都のように差し馬が台頭します。ゲートで後手を踏んでも、向こう正面で捲ってあがれば、充分にチャンスはある。

芝でも、1800~2000メートルなら差しが決まっていましたが、6ハロンとなったら、おおよそは定石通りの先行抜けだしか、あるいは逃げ粘りという感じだった近年とくらべると、ほんの僅かな直線で外から差し届かせるのです。これにはビックリ。

スパイラルカーブでスピードを殺さず、そのまま外を回って差し切る追い込み馬が、今開催では穴を開けています。

安定している乗り役は、佐藤哲騎手。コース不問で上手い乗り方をしますね。

穴屋は、若手。津村、生野、加藤、田辺諸君らは、同期の長谷川君や石橋君に劣らず、見事な奇策で人気薄をもってきてくれます。痛快!

そんな小倉競馬で、さっそく本年初の160倍。続いて70倍、40倍と、結構な高配当に巡り会い、ゴキゲンな本開催なのでありました。

ところで小倉大賞典では、武君のメイショウカイドウがあっさりでしたねえ。本田騎手も健闘し、まあ平穏。推したエーティダイオーは、うーむ。古川吉騎手は、やはりダートでこその騎手か。

だれもが驚いたのは58キロを背負った、東京のストーミーカフェだったかも知れません。いまのところ力差がありすぎて逃げているのか、あの馬が器用な乗り方をしたら、ちょっと勝てる馬は見あたらないかも。

シルクロードSでも、やはりプレシャスカフェが強かった。ハンデ頭同士の決着ですから、ハンデキャッパーの判断が正しかったのかどうか。(笑)

さて、来週は小倉の最終週。楽しみであります。

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