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2005.04.04

高齢馬の競馬

ちょっと前の函館記念で、グロリーシャルマンという高齢の牝馬が2着して馬券を沸かせたことがありました。中央入りしたときがすでに7歳という彼女のケースは別にして、ダイワテキサスが01年の金鯱賞で2着したのが、実に9歳のとき。この競走があったとき、本当に連対したダイワテキサスの底力に感心したものでした。

馬の年齢を人に例えると、おおよそ4倍といいます。ダイワテキサスが9歳で重賞に連対したのは、人で云う36歳のとき。しかも並み居る若い馬を抑えて2番人気での着ですから、やはり大したもの。

こんなケースはちょっと珍しい事で、競走馬は明け5歳で充実期を迎えるのだそうですね。今の年齢表記でいう4歳。世代の相対的な強弱はあっても、やはり明けた4歳と5歳が強いようですね。先日のダービー卿でも、皐月賞馬ダイワメジャーが制し、活きの良い4歳をアピールしました。

いつかのRacing Blog 2005でも書いていらしたように、レース毎に見ていくと、中には勝ち馬がすべて5歳、6歳だったりして、「ガンバレ>4歳!」と活を入れたくなる週もありますね。

さて、そうした馬齢によるレースの結果ですが、7歳馬(昔でいう8歳馬)の活躍は、どうやら冬場だけの出来事のように思えます。

冬の間に休養している若い有力馬がある時期は、順調に使ってきた暮れの6歳馬が、年を越して7歳と呼ばれ、高松宮記念が開催される頃までは、結構な成績を残すけれども、桜花賞の声を聞くようになる頃には、やはり出番が著しく減ってしまう。重賞だけでなく、古馬混合の平場競走でも、それは同じ傾向なのですねえ。

ちょっと振り返って調べてみました。先週の三会場で開催された500万円下以上の古馬混合競走において、連対できた7歳馬は、1番人気に推されたサンライズペガサスと、2番人気に推されたアタゴバクシンの2頭だけ。3着に頑張った馬はあっても、必ず2頭以上の若い馬に連対を阻まれるといった様です。

いきおい、穴っぽい馬を探しては楽しむ条件馬の競馬ですが、来週以後は、人気薄の7歳馬は敬遠してみます。使い込んでいない7歳は、どうするか・・・うーむ、馬券を組み立てるのは、やはり難しいものではあります。

先週の重賞ですか?

ああ、うう、馬連1点で当てていたものを、わざわざアドマイヤグルーヴにしてハズレ。ダービー卿はチアズメッセージを捕まえていたのに、ハンデ頭のダイワメジャーを見切ってハズレ。いずれも一旦は手中に入れた当たり馬券を、妙な勘ぐりで捨ててしまったような日曜日でした。

ダービー卿では、有力処に見えたミッドタウンに若手の津村君が、旧・東風Sに相当する岡部幸記念2着から来たフジザイレンスに五十嵐君が騎乗。ハンデ戦で、減量の恩恵が無い彼らには、やはりちょっと荷が重かったかも知れませんね。

津村君を始め、松岡君、田辺君、川田君らの若手騎手は、近年、めきめき腕を上げてきた印象があります。勝負のかけひきは甘くないと思いますが、そう遠くない将来、重賞鞍も獲れるのではないかな。頑張ってください。

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