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2005.05.01

天皇賞の馬券

850倍とは、よく付きましたねえ。長距離G1で、これだけの波乱は、近年では珍しいように感じたのですが、どうもこのところの天皇賞(春)だけは、様子が違うよう。昨年のイングランディーレの大逃げ、一昨年はヒシミラクルが突如の復活劇。いかにも掴み所が無い春の楯。

かつてオペラオーやドトウがいた頃、遡ってもサクラローレルやらメジロブライトやら、ステイヤー血統が存分に活躍する舞台だった印象が強く、長距離実績に乏しい馬を推すことができませんでした。精々、ブライアンズタイム産駒のビッグゴールドまで。

ここ2年ほど、世代としての相対的な強さを見たとき、やはり突出した強さが際だつ数頭の馬──昨年のクラシック組(現4歳)ではキングカメハメハが、一昨年の組ならゼンノロブロイがそうでした。逆に見ると、彼らを除くとその世代は、ほとんど混戦。重賞の度に勝ち馬が入れ替わるような有様です。

天皇賞(春)に向けたステップレースを見て、それぞれに思った印象は、いずれの上位入線馬も本番では強調材料に乏しいという事。

古今東西に直結していた阪神大章典では6番人気のマイソールサウンドが勝ち、2着したのが重賞勝ちの無いアイポッパー。僅かですがリンカーンは、後塵を喰らいました。仮に──だから大章典組は本番で不要としたなら。

次に、近年では再び関わりが深くなった日経賞。勝ったのは中山大好物の8歳馬ユキノサンロイヤル、2着は上がり馬トウショウナイト(こちらは善戦)。やはり波乱の決着でした。よって本番では不要としたなら。

もう一鞍、大阪杯。このレースは不思議と天皇賞(春)に縁が薄く、上位のサンライズペガサス、ハーツクライ、アドマイヤグルーブは、最初から疑わしい存在。ゆえに本番では不要としたなら。

そして休養明けのG1実績馬。そもそも3200メートルも走る天皇賞(春)において、休養明けのぶっつけは、昔から不利。よほど抜けた力差が無ければ通用しませんから、したがって本番では不要としたなら。

さらに豪州からお付き合いでやってきた牝馬の1頭は、調教師もこぼしたように、京都の堅い馬場で怪我でもしたら、馬主さんに合わせる顔が無くなります。云うまでもなく本番では不要としたなら。

おや、本番の出走馬で残ったのは、大阪ハンブルグCの3頭ではありませんか。もしも目を瞑って3頭をボックスにしていたら、ほうっ、850倍ですか!

ま、すべて結果論ですがね。南無阿弥陀仏。

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